最近見た物件お気に入り保存した条件
06-6151-2645

受付時間 9:00–18:00

吹田市の空き家率12.0%|地域差・空き家対策と相続した実家の考え方

最終確認:2026年10月5日|住宅統計:2023年/吹田市実態調査:2024年度/空家等対策計画:2025~2034年度

吹田市の空き家率は、2023年の住宅・土地統計調査で約12.0%です。住宅総数211,860戸に対し、空き家は25,490戸となっています。

ただし、この25,490戸には賃貸住宅の空室や売却用住宅なども含まれます。つまり、「吹田市に管理されていない戸建てが25,490戸ある」という意味ではありません。

吹田市の空き家率12.0%
空き家戸数25,490戸
調査年2023年

出典:吹田市「令和7年版吹田市統計書」 / 大阪府「令和5年住宅・土地統計調査 大阪府の結果概要」

先に結論

  • 吹田市の空き家率12.0%は、大阪府14.2%・全国13.8%より低い水準です。
  • 一方、市独自の実態調査では空家等1,850件・4.1%という別の数字があります。
  • 12.0%と4.1%は調査方法が違うため、増減として直接比較できません。
  • 実際の家を判断するときは、地域平均より道路・建物状態・名義・維持費を見る方が重要です。

「吹田の実家を相続したけれど、売るのか残すのか決められない」「江坂に近いので貸せそうだが、先にどこまで直せばいいのか」。実際のご相談では、空き家率そのものより、こうした一軒ごとの条件が問題になります。

ここから、統計の数字を確認したうえで、吹田市の空き家を実際に考えるときの順番を見ていきます。

吹田市の空き家率は12.0%|大阪府・全国より低い

地域 空き家率
吹田市 約12.0%
大阪府 14.2%
全国 13.8%

調査年をそろえて比べると、吹田市は大阪府・全国より低い水準です。

ただし、空き家率が低いからといって、相続した実家の管理負担が軽くなるわけではありません。草木の手入れ、固定資産税、火災保険、修繕などは、その家ごとに発生します。

空き家率は「地域を見る数字」。家の判断は別です。

地域全体の数字を見たあと、実際の家については立地・道路・建物・名義・費用を一つずつ確認します。

「1,850件・4.1%」は別の調査。12.0%とは単純比較できない

吹田市が2024年度に行った実態調査では、空家等は1,850件、市が算定に用いた推定住宅件数に対する割合は4.1%とされています。

ここで混乱しやすいのが、国の住宅・土地統計調査の「12.0%」との違いです。

調査 数字 特徴
住宅・土地統計調査 12.0% 賃貸用・売却用なども含む住宅全体の推定値
吹田市の実態調査 1,850件・4.1% 市独自の基準で現地の空家等を把握

分母も調査方法も違うので、「吹田市の空き家率が12.0%から4.1%へ下がった」という意味ではありません。

出典:吹田市「空家等対策計画2025–2034」

吹田市内でも違う|6地域の空き家件数

市独自の実態調査1,850件を地域別に見ると、次のようになっています。

地域 空き家件数
JR以南地域 470件
片山・岸部地域 471件
豊津・江坂・南吹田地域 336件
千里山・佐井寺地域 236件
山田・千里丘地域 183件
千里ニュータウン・万博・阪大地域 154件
合計 1,850件

出典:吹田市「令和6年度空家等実態調査報告書」

この表は「売りにくい地域ランキング」ではありません。地域ごとに住宅数も広さも違います。

たとえば江坂周辺なら、駅距離だけでなく、前面道路や駐車のしやすさ、建物の状態で条件は大きく変わります。千里山のように高低差がある場所なら、擁壁や階段、敷地への出入りも確認したいところです。

吹田市の空き家対策は2025~2034年度の新計画へ

吹田市は2025年3月に空家等対策計画を改定し、2025年度から2034年度までの10年間を新たな計画期間としています。

2024年度の実態調査では、1,850件のうち評点100点以上が33件(1.8%)、40~99点が188件(10.2%)でした。市は、評点100点以上の33件を2034年度までに解消し、40~99点の188件は80%削減することを目標に掲げています。

また、管理不全空家等や特定空家等への対応、空き家バンクの利用促進、活用・市場流通の促進なども計画に盛り込まれています。

出典:吹田市「吹田市空家等対策計画」 / 吹田市「空家等対策について」

空き家は「危険になってから」ではなく、管理状態が悪化する前に動く方が選択肢を残しやすくなります。

売るか残すか決まっていなくても、管理・保険・相続登記など、先に確認できることがあります。

今後の見通し|吹田市は「悪化防止+流通・活用」の両方へ

01|悪化防止管理不全になる前に対応

2025~2034年度の計画では、管理不全空家等・特定空家等への対応を強化し、状態悪化の抑制を進めます。

02|流通空き家バンク等で次の使い手へ

売却・賃貸を希望する所有者と利用希望者をつなぎ、市場流通・有効活用を促す方向です。

03|地域差江坂・千里山・岸部で見方が違う

駅近、坂、高低差、道路、再建築条件など、6地域の件数より個別条件を見ることが重要です。

04|早期整理相続直後に価格と管理を確認

売却を決める前でも、査定価格・年間維持費・建物状態を先に把握すると選択肢を残しやすくなります。

Space Greenの見立て

吹田市は住宅需要がある地域も多く、状態の良い段階で市場へ出せるかが重要です。一方で、坂や道路条件、築古建物など個別性も大きいため、「吹田市だから売れる」ではなく一軒ごとの条件整理が必要です。

一軒の家を見るときは、4つに分けると分かりやすい

1.道路と敷地

接している道路の種類、間口、境界、私道の有無などを確認します。古い家だからといって、先に解体を決める必要はありません。建て替えや再利用の条件を確認してから判断した方が選択肢を残せます。

2.建物

雨漏り、床、柱、水回り、給排水、耐震性などを確認します。価格査定と建物の安全性確認は別なので、必要なら建築士や住宅診断の専門家へつなぎます。

3.名義と相続

登記名義が亡くなった方のままなら、相続登記も確認します。昔に相続した不動産では、2027年3月31日が期限になるケースがあります。

相続登記義務化と2027年3月31日の期限を見る →

4.費用

売却なら仲介手数料、測量、登記、片付け、必要な修繕。保有するなら固定資産税、保険、草刈り、管理費。家賃が取れそうかだけでなく、支出も含めて比較します。

REAL CASE|吹田市

江坂エリアで、相続した古家付き土地の売却を実際にサポート

Space Greenでは、吹田市江坂エリアで相続したご自宅の売却を支援しました。相続登記、税理士との資産整理、買主探し、引渡し後の居住条件まで、一つずつ調整した事例です。

吹田市江坂の相続不動産売却事例を見る →

売る・貸す・残す。吹田市の空き家はどう考える?

方法 向いている考え方 先に見ること
仲介で売る 価格と条件を見ながら買主を探したい 売出価格、販売期間、修繕・測量の負担
買取を相談する 時期や引渡し条件を整理したい 買取価格、残置物、引渡し条件
貸す 建物を残して収入につなげたい 改修費、家賃、空室、修繕
管理して残す まだ結論を出せない 年間の管理費、見直す時期
再生・活用 建物の良さを残して別の使い方を考えたい 利用者、法令、改修費、運営方法

スペースグリーンでは、築古長屋を仲介し、その後コワーキングスペースとして活用された事例があります。吹田市内の事例ではありませんが、「古いから壊す」以外の選択肢を考える一例です。

吹田市の制度も確認。ただし「使える前提」で工事しない

吹田市には、売却・賃貸を希望する所有者と利用希望者をつなぐ空き家バンクがあります。また、一定条件を満たす住宅を対象とした耐震改修などの支援制度も案内されています。

ただし、空き家なら自動的に補助対象になるわけではありません。契約や工事を先に進めると対象外になる制度もあるため、利用を考える場合は先に市へ確認してください。

参考:吹田市「空き家バンク」 / 吹田市「耐震改修の補助制度」

北摂の空き家事情を比較する場合は、高槻市の空き家率9.6%|2023年統計と空き家対策も参考になります。市ごとに空き家率だけでなく、空き家の種類や自治体の制度も異なります。

吹田市の空き家について、よくある質問

Q.古い家や長屋でも、そのまま売却相談できますか?

ご相談いただけます。解体や全面リフォームを先に決めず、まず建物・道路・権利関係を確認します。

Q.家具や荷物が残っています。先に片付けるべきですか?

そのままご相談ください。売却方法や引渡し条件によって必要な片付けの範囲は変わります。

Q.売るか貸すか決まっていません。

決まっていない段階でも大丈夫です。査定価格、必要な改修費、管理費などを並べて比較すると判断しやすくなります。

Q.遠方に住んでいて、吹田の実家へ何度も行けません。

管理を外部へ任せる方法もあります。まず現地の状態を把握し、売却・活用を決めるまでの間だけ管理することもできます。

空き家率より、「その家をこれからどうするか」

吹田市の空き家率12.0%は、市全体の傾向を見るには役立ちます。ただ、一軒の家の答えを決める数字ではありません。

道路、建物、名義、家族の希望、維持費。そこまで見たうえで、売るのか、貸すのか、残すのかを考えます。

スペースグリーンでは、「売却すること」だけを入口にせず、「この家をこれからどうしていくか」からご相談をお受けしています。

本記事は2026年10月5日に確認した吹田市・大阪府の公表資料を基に作成しています。統計の調査年と記事の確認日は異なります。制度・補助金・サービス条件は変更される場合があります。税務は税理士・税務署、登記は司法書士・法務局、建築の可否は行政窓口・建築士等へ個別にご確認ください。

執筆・内容確認

株式会社スペースグリーン 代表取締役 西本 圭

宅地建物取引士

豊中市を拠点に、空き家や相続不動産の売却・活用・管理のご相談をお受けしています。不動産売買仲介・管理・土地活用の実務経験をもとに、制度だけでなく「その家をこれからどうしていくか」という視点で内容を確認しています。

この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事

トップへ戻る
目次